交代勤務者の不眠リスク

CK200

皆さん、こんにちは。

時間に関係なく動く社会は、今や医療機関だけに留まらず、ありとあらゆるフィールドで拡大しています。

増え続ける夜勤労働者

厚生労働省が実施する労働安全衛生特別調査(労働者健康状況調査)と総務省が実施する労働力調査を基に、産業医科大学 医学部 公衆衛生学の久保先生が行った深夜交代制勤務者数(2014)の推計では、平成9年で13.3%、平成19年で17.9%、平成24年で21.8%と一貫して増加していることが明らかになりました。

24時間の不夜城社会が及ぼす睡眠健康被害

医療、コンビニンスストア、スーパーマーケット、レストラン、テレビショッピング・・・いまや時間に関係なくいつでも昼間のように活動できる社会です。
しかし、それらのサービスに従事する人の睡眠・健康状態を危惧する調査データがいろいろと出ています。

INDUSTRIAL HEALTHに掲載された「An Epidemiologic Review Occupational Sleep Research among Japanese Workers」では、日本人の交代勤務者を対象にした調査で、38%に不眠症状がみられ、4~5%に日中の過剰な眠気がみられるという報告がありました。
また、交代勤務者は総体的に睡眠時間が短く、かつ、飲酒や睡眠薬の使用頻度が高いこと。さらに長期にわたる交代勤務者に関しては自律神経症状・高血圧・耐糖能異常・乳がん・前立腺がん、うつ病など、心身への負担とダメージがボディブローのように与え続けられ、結果として様々な疾患への罹患率が引き上がってしまうことも指摘されています。

とはいえ、夜勤業務がある方がそれをいきなりやめることは出来ないと思うので、労働衛生の健康管理の観点からしっかり産業側がケアをし、対策を講じることが急務ですね。
1人、1人の健康が健康な社会への唯一の道。
便利さと経済成長だけを追求する社会にならず、個々のwellbeing(幸福・健康)に焦点を当てる社会になっていくことを期待したいです。

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