高齢者の転倒事故を防ぐ眠り空間のつくりかた

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皆さん、こんにちは。

平均寿命と健康寿命の差を限りなく少なくし、要介護期間を短くすることは個人のQOL(生活の質)を向上させることはもちろん、介護する人の睡眠衛生を守って心身の健康を維持し、ひいては社会全体を活発に明るくすることにもつながります。

転倒は要介護の原因

しかし、介護保険事業報告の月報をまとめた厚生労働省の要介護者推移資料によると、平成12年には要介護者が218万人だったのに対し、平成24年には2.44倍の533万人にまで増加しているということが明らかになっています。
要介護にも1から5までのレベルがあり、さらに「要介護」と認定される原因はいろいろです。
厚生労働省 国民生活基礎調査,2010によると、介護が必要となってしまう状況に陥る原因のトップは脳梗塞の21.5%、続いて認知症の15.3%、高齢による衰弱13.7%、関節疾患10.9%、骨折・転倒10.2%となっています。

転倒防止の対策

ちょっとした転倒が要介護ワースト5の原因になってしまうことに驚かれる方もいるかもしれませんが、かなりシリアスな問題なので少なくとも各家庭内では高齢者の転倒を防ぐための対策をとることが必要です。
特に夜間の転倒防止ケアはマスト。
高齢の方は夜間まとめて眠る主睡眠が成人期よりも難しく、夜中に何度もお手洗いに起きる中途覚醒が起こりやすいので、夜中に目が覚めて、真っ暗で見通しが悪いなかお手洗いに向かった結果、転んでしまって怪我をしてしまったり骨折してしまったりということも少なくありません。

対策の1つの方法として、寝室の出入り口、あるいは寝室からお手洗いに通ずる廊下には、コンセントに差し込むタイプのセンサー型の小さな照明(足元灯)や、暗めの優しい光で廊下と足元を照らしてくれる照明器具を設置することがおすすめ。
人を感知して点灯してくれるものなら、本人がスイッチを探しているなかで転倒してしまうということも防げますね。

光環境以外では、

・床に物を置かない
・フローリングの場合はカーペットを敷く(但し、毛足の長い絨毯はむしろ転倒の原因になることがあるので注意)
・スリッパには足のサイズに合っていて、脱ぎ履きがしやすいものを選ぶ(介護スリッパもある)
・寝室出入り口やお手洗いのへの動線に延長コードや電気コードなど足に絡みやすいものは置かない。

転倒を機に出掛けることが怖くなったり、億劫になったりすることも心身の健康を蝕んでしまう2次的な大きな要因です。
大切な人の健康と笑顔、そして明るい未来を守るためにも、ご本人に転倒に関する注意喚起を行うとともに、転倒しない空間づくりを行うようにしてくださいね。

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